生鮮食材

海の幸、山の幸から一押しのオススメや「これはちょっと変わってるぞ」、というものなどを紹介してみます。

生落花生

普通に売られている落花生は、殻付きでも殻無しの物でも煎ってあるものです。しかしこの「生落花生」は煎ってありません。もちろん生のままでは食べられませんので、通常はこれを茹でて食べます。この「茹でた落花生」一部の地方ではごく当たり前に食べられている様なのですが、それ以外の場所ではあまり見かけません。この文章を読んでおられる方の中でも食べたことのある人の方が少数ではないかと思います。静岡県富士市周辺では比較的当たり前に食べられているようで、スーパーの冷凍食品コーナーで見かけた、という情報もあります。また、山口県岩国市周辺で食べていた、という話も岩国市に住んでいたことのある方から聞きましました。

そのほかにも落花生の産地では農家が自家用に食べていたり、直売場などで販売されていることもあります。筆者の住んでいる茨城県にも落花生畑が多くあり、農産物直売場やスーパーの産直コーナーで生落花生を見かけることがあります。この生落花生、特に殻付きの物は日持ちがしないので収穫時期のごく限られた期間しか手に入りません。一方殻無しの中味だけの物は割合と日持ちする様で収穫期でなくても手に入ります。(若干乾燥させて水分を減らしてあるのでしょうか?)ただし、原料豆は中国産という場合もあります。味はやはり殻付きの物の方が優っている様に思います。

どちらも濃いめの食塩水(水1リットルに塩50〜100g程度)でじっくり15〜20分程度茹で上げます。塩加減と茹で時間はお好みで調節してください。茹でた後は水に浸すと水っぽくなってしまいますので、ざるに上げて空冷します。茹でたてよりも、少し時間をおいて塩味が浸み渡ってからの方が美味しく頂けると思います。特に殻付きのものは茹でて一晩おいてから、くらいの方がよろしいと思います。茹でたものは冷蔵庫で2〜3日は保存できますが、それ以上は冷凍しておく必要があります。

落花生の産地では、殻付きを茹でて冷凍または真空パックにしてたものを販売しているお店もあります。また、最近はネット通販でも入手出来るようですので、興味のある方はGoogleなどで「茹 落花生」とでも入れて検索してみてください。私が検索してみたら、やはり落花生の産地として有名な千葉県八街(やちまた)市の業者の通販サイトを見つけました。

(2003.12.12記)

オータムポエム

名前の通り秋(Autumn)に咲く菜の花です。いつ頃から出回っているのか知りませんが、私はこの秋初めて見かけました。茹でておひたしにして食べましたが、苦みが少なく食べやすい味です。ネットで検索したところどうやら「アスパラ菜」という名で呼ばれているようです。

そう言われてみれば、グリーンアスパラに似た味と言う感じもします。花が開いた状態でも美味しく食べられますので、食卓に彩りを添えるのに良いかもしれません。そのほか炒め物、スープ、漬け物などいろいろ応用が利くかと思います。

(2003.12.12記)

空芯菜

これもまた名前の通り、茎が中空な菜です。中国の南方を中心に栽培されていて、炒め物などに利用されています。高級レストランの料理に使用される食材、というより家庭料理や屋台で出される料理に利用されているようです。また、中国だけでなく、タイやベトナムなど東南アジア方面諸国でも栽培されており、庶民の食材となっているとのことです。

最近は日本でも栽培されるようになり、私の住んでいる茨城県南部地方ではスーパーの青果売り場などで比較的容易に入手できます。まだ生産量が少ないので産地の周辺以外では手に入りにくいかも知れません。

茎がやや硬く、味にクセがあるため調理には少し工夫が必要です。茎の部分は調理前に包丁の背中などで叩き潰すようにしておくとクセが抜けやすいそうです。ニンニク、唐辛子など香辛料と一緒に炒めるのも良いでしょう。茎の部分は火の通りが遅いので、予め茎と葉を分離して、茎の部分を先に調理し、葉を後から加えるようにすると均一に仕上がります。

(2006.4.15記)


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