駅そば

通勤通学の途中で、あるいは旅行中、列車乗り継ぎ待ち時間に手軽に食べられる立ち食いうどんそば。これこそ古典的「ファースト・フード」の代表格といえるでしょう。

唐揚げそば (我孫子駅 「弥生軒」 千葉県)

kara-age soba
 JR常磐線・我孫子駅快速線・上りホーム上野方、下りホーム上野方、同土浦方の3店。この店の名物の「唐揚げそば・うどん」、麺の上にげんこつ大の唐揚げが2個載っています。お値段は360円。見た目も立派ですが、食べてみるとそのボリュームに圧倒されます。しかも冷めても柔らかくてジューシーなすぐれものです。食券販売機にはからあげ単品140円というのも有り、時たま高校生などがそれだけを頼んでいるようですが、大人はちょっと遠慮した方が良さそうです。(笑)
 券売機に「いか天」というのもあるのですが、いつ行っても大抵売り切れで滅多にお目にかかれず、「幻のメニュー」と言われています。一度だけお目にかかりましたが、シコシコと歯応えのある、短冊状のイカの天ぷらでした。
 もうひとつ、このお店に関して面白い話題があります。昔、弥生軒は我孫子駅で駅弁を販売していましたが、まだ有名になる前の山下清画伯がそこで住み込みで働いていたそうです。後に画家・山下清が有名になってから、弥生軒のために「ぼくの働いていた店です」という直筆のメッセージ入りの駅弁の包み紙の絵を描き、実際にその掛け紙を使った弁当が販売されていたそうです。今もホームの店にその包み紙が飾られています。(2003年11月21日訪問)
唐揚げ3個入りそば

「あじさい茶屋」(上野駅、東京駅 ほか) 

AJISAI
 都内や千葉県を中心にJR東日本の駅構内に多数の店舗があります。最近一部を除き紫色の看板からオレンジ系の看板に変わりました。(写真:2003.9.30撮影)
経営は「日本レストランエンタプライズ(NRE)」で、一部では「味最悪」などと悪口を言う人もあり、あまり評判の良い店ではありません。つゆ、麺とも規格品の味でこれといって優れたこともないのは事実です。原則としてうどんつゆに「関西風」が選べますが、これも色が薄いだけという酷評を聞ききます。つゆは関東風・関西風ともダシが強くないので物足りない人もいると思います。私としてはクセが無くしかも一部の店にある様なグルソーの味が目立ったり、やたら甘ったるかったり、ダシが生臭かったりという「ハズレ」にあたる危険がないだけ安心です。もっと美味い店はありますが、私は駅そばにそこまで期待しません。
 麺についても冷凍麺や半生を使っている店にはかないませんが、駅そばとしては十分いけるレベルと思います。また一部の店にある様に、時間帯や担当従業員の腕の善し悪しで大きくばらつくという経験もありません。
 価格は同様の店の平均かやや安めで、サービスについても、それほどひどいと感じたことはありません。東京駅や上野駅などにはテーブル席とカウンター席で提供する店があり、価格は立ち食いの店と同じです。これらの店はご飯ものや一品料理のおつまみなども提供しています。

和風中華(直江津駅・新潟県)

Naoetsu Sta.
 JR信越線、北陸線・直江津駅北口 駅前広場。かつてはホーム上で営業していました。駅舎改築で改札内から、駅前広場に場所が変わりました。(事業者が改装前のキヨスクから「あじさい」と同じNREに変わりましたが、メニューは変わっていないようです。JRと契約する元請けが変わったけど実際に営業している業者は変わっていないと言うことかもしれません。)
 ここの名物は「和風中華」です。どういう物かと言えば、そば・うどんと同じつゆで麺だけが中華麺です。それだけのことなんですが、いわゆる「和風ラーメン」とはまたひと味違った珍しい味です。値段もそば・うどんと同額で、かけ290円、もずく入り400円です。(2002年3月3日訪問)
同様のものが姫路駅にあるという話を某掲示板で見ました。

たかべん(高崎・群馬県)

Takasaki Sta. Soba Shop 高崎はJR高崎線の終点、上越線と信越本線の起点であり、上越新幹線と北陸新幹線(長野行新幹線)の分岐駅でもあります。またこんにゃくで有名な下仁田に向かう上信電鉄の起点でもあります。この高崎の駅で明治17年(1884年)以来構内営業を行っているのが「たかべん」(高崎弁当株式会社)です。
同社は「だるま弁当」などユニークな駅弁を売っている店として知られていますが、ホームでの立ち食いそば・うどんの提供もしております。味は普通の立ち食いそば・うどんのレベルという印象でしたが、メニューにはカレーライス、ラーメン、焼きそばもありました。北関東には立ち食いそば店でカレーライスをやっているところが多いような気がします。


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